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紙の生産によって発生するCO2排出量と紙の種類別の排出量

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印刷によって発生する温室効果ガスの大きな割合は紙の生産時に発生するものが占めています。どれくらいのCO2排出量があるのか、紙の種類によってどれくらいの違いがあるのかについて説明します。

紙のライフサイクルにおけるCO2排出量

日本製紙連合会・LCA 小委員会が2011年に紙・板紙のライフサイクルにおけるCO2排出量として発表している情報を元に記載しています。

ここで対象としているのは、下図の通りで、流通段階ははいっていなく、紙は重いので、日本全国に配送している間に発生している量も一定量あるはずですが、その分は含まれていません。

紙板紙LCAの対象範囲

色々な種類ごとにあるのと、用語が専門的なのでここでは簡単に一般のユーザーの方が使うことが多いことが想定、上質紙・コート紙・ダンボール(ここではダンボールの外側ライナーの数字のみ)を見てみます。発生するCO2の量は以下のグラフのようになります。

紙の種類別CO2排出量

紙の種類によって木・パルプの利用量は違ってくる?の記事でも紹介したとおり、コート紙は上質紙に薬品と塗布する作りになっており、薬品のCO2排出量がパルプのCO2排出量よりも多いことからそうなっています。コピー用紙も上質紙にコピー機が取扱やすいように薬品が塗られていることから、上質紙より多くなっています。

また、ダンボールは主に再生紙を溶かして作る作り方をしており、そこでの発生するCO2が少ないことから、他の紙に比べて発生するCO2が少なくなっています。

このグラフには載せていないですが、

再生紙からのパルプとバージンパルプでのCO2発生量について再生紙からの方が多いが、差は小さく、統計的に有意な差は認められない

ということです。

紙の重さ以上のCO2が発生している

以前代表のブログにてチラシの印刷による二酸化炭素排出量はどれくらいかで同様の紹介をしていますが、上記のグラフを見てもわかるとおり、1tすなわち1,000kgの紙を作成するのに、上質紙ならば1,470kg、コート紙ならば1,620kg、コピー用紙ならば1,520kgの二酸化炭素が発生していることになります。なので紙の重さ以上の二酸化炭素が発生しているということになります。

さらに、ここでは輸送にかかるCO2は入っていないので、つくった紙を紙の商社に運び、印刷会社の工場に運び、印刷して、それをユーザーの元に届ける際に発生するCO2がさらに追加されることになります。

印刷をする際にはこういったことも認識しておくと必要以上に作成するということがなくなるのではないでしょうか。

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