世界の紙の消費量推移は?消費量が多い国、増えている国はどこかで世界の紙の消費量の推移について紹介しましたが、どのような種類の紙が使われていて、それぞれ消費量は増えているのか、減っているのか、変化量が多いのはどの国のどの種類の紙なのかについて紹介します。
どの種類の紙が使われているのか
紙の種類の分類としては以下のような分類でまとめています。
- 新聞紙
- 情報・印刷紙:チラシや冊子などの印刷で使うものや、コピー用紙など
- 衛生用紙:ティッシュ、トイレットパーパーなどにつかう紙
- ダンボール
- 板紙:ダンボール以外のパッケージなどに使う厚い紙
- 包装紙
情報・印刷紙については、上質紙・中質紙・コート紙でさらに分けています。(わかりやすさを優先した区分名称にしているので、実際の定義が気になる方はFAO Yearbook of Forest Products 2017の46ページ(英語の27ページ)あたりを御覧ください)
多い順にダンボール、情報・印刷紙、板紙で全体の80%となります。
ダンボール・板紙等のパッケージ用途が増加の主要因
それぞれの項目ごとの2013年と2017年の消費量を比較してみると、ダンボールや板紙といったパッケージに使われるものが大きく増えていることがわかります。新聞は20%以上減少と世界的に紙での新聞の消費量が減っていることがみることができます。
どの国のどの種類の紙の消費量が増えているのか
どの国のどの種類の紙の消費量が増えているのかを見てみると、以下のグラフのようになります。
ダンボールやパッケージの増加が多いため、ダンボールや板紙の増加量が多くなっています。中国はあらゆるカテゴリで増えていることがわかります。
仮に中国を除くとすると、アルゼンチン、イタリア、ポーランド、スペイン、タイのダンボールが入ってくるようになるので、ダンボールの利用量がどの国でも多くなっていることがわかります。日本ではダンボールは再生紙がほとんどなのですが、他の国はどうなっているのかまた別の記事で紹介したいと思います。
ダンボール以外ではインドがコート紙や上質紙など、他の国であれば減っているような項目が増えてきおり、まだパッケージ系の量がそこまで増えてきていないため今後大幅な増加が起こるのではないかと思われます。
41億→4億1900万tかつ生産量では
ありがとうございます!お恥ずかしながら本当ですね。直しておきます。ただ生産量ではなく消費量のところから数字はとっています。