SDGs

当社の考える印刷におけるサーキュラーエコノミー

弊社はサーキュラーエコノミージャパンに加盟しておりますが、当社の考える印刷におけるサーキュラーエコノミー及びそのためのサービス内容についてご説明します。

サーキュラーエコノミーとは

サーキュラーエコノミージャパンのサイトのサーキュラーエコノミーとは何か?にあるように、

「再生可能エネルギーに依存し、有害な化学物質の使用を最小化・追跡管理した上で、製品・部品・材料・資源の価値が可能な限り長期に渡って維持され、資源の使用と廃棄物の発生が最小限に抑えられる経済システム」

サーキュラーエコノミージャパン 「サーキュラーエコノミーとは何か?」より

というように考えています。サーキュラーという言葉にイメージされるような再利用・リサイクルだけを表すわけではなく、資源の利用と廃棄物の発生を最小限にすることが大切になってきます。

海外での事例としても以前以下の記事で紹介したように

Aamazon Webサイトより

APPLEの紙・パッケージに関する戦略とは

アマゾンのパッケージゴミ問題への取り組み

資源の利用量を減らすことが優先されています。

日本ではそのような方針レベルで発信している会社までは見かけないので、ある意味ではチャンスなのではと考えています。

サーキュラーエコノミー流印刷のポイント

印刷で環境となると、環境によい紙で・環境によいインクでとなることが多いですが、上で書いたようにまずは資源の利用と廃棄を最小限にできないかという観点で考える必要があります。

最も簡単に紙の利用量を減らす方法と注意点

でも書きましたが、同じものを作成するとしても大きさと厚さを変えるだけでもパルプの利用量という意味で大きく減らすことができます。

紙の生産によって発生するCO2排出量と紙の種類別の排出量

そして上記記事に書いたように、紙の生産によるCO2の発生量は紙の重さ以上と計算されています。排出量を減らすことを狙っている企業のScope3の排出量を減らすという観点でもまず検討してもよい内容だと考えています。

当社のサーキュラーエコノミー印刷事業概要

当社のサーキュラーエコノミー印刷事業の概要としては上図のような形となります。

印刷物の方針策定

印刷物の方針策定に関しては、先程のAPPLEの例のように印刷物やパッケージに関する方針書の作成のサポートをいたします。

資源の利用の削減は直接的にCO2の排出量低減にもつながります。デジタル化が進むことによって利用自体が減ってくる中で切り替えがしやすい中で方針書として作成することで取り組みやすい中でも、排出量の削減を対外的にも伝えることができる機会であると考えています。

現状の印刷物整理

実際にどんな印刷物をどのような仕様で作成しているのか、それが実際にどれくらい利用されているのかを調査し対応を検討します。

印刷物が必要以上に作られ廃棄されていく背景としては、組織の意思決定の構造によるものも多く、簡単に変えるのは難しいのが現状です。

例えば、印刷物の作成量を決定する際に、単価による承認制を取っている会社は多くあります。印刷物の単価は作成金額÷数量できまるため、数量が減ると単価がどうしてもあがります。そうすると組織で上にあげて申請をあげないといけないので、余るかもしれないけど多めに作るということも多くあります。

そういった現状を知る意味でもまず全社的に調査するのはとても効果的だと考えています。

印刷物の価値向上

印刷物価値向上において重要になるのは適切な人に適切なタイミングで必要なコンテンツを届けることだと考えています。ターゲットやタイミングに関しては印刷の話というよりは、例えばDMを出している会社であればどんな顧客にどのタイミングでDMを出すのかを既存の売上データ、キャンペーンデータを分析することが大切になってきます。

弊社子会社の株式会社エクシオにおいて、早稲田大学データ科学センターの准教授を外部講師に迎えてよりお客様のデータの活用を行っています。それが印刷物の効率化にもつながっていきます。

コンテンツについては拡張QR®サービスについてで紹介しているようなサービスをご利用いただくことで売上向上・コスト削減を実現したうえで、資源の利用低下にもつながっています。

拡張QRサービスでの事例

環境によい印刷

今まで書いて来たような資源の利用と廃棄を最小限にするということをしたうえで、もちろん環境によい方法でといった方法にも対応しています。

healthy printing webサイトより

弊社が加盟しているサーキュラーエコノミージャパンにおいて、国際的なイニシアチブのヘルシープリンティングに参加しておりますので、そこでの情報も加味して印刷を対応しております。