SDGs

最も簡単に紙の利用量を減らす方法と注意点

資源の利用を効率的にすることを減らす過程で紙の利用量も減らしていくことを考える際に、特にやることを変えずに簡単に削減する方法もあります。単純な話ですがその紹介と、それを実行する場合の注意点をご紹介します。

やることを何も変えずに紙の利用量を減らす方法

SDGsでの14.陸の豊かさも守ろうにもつながる内容として紙の利用量を減らすということも考えられます。その際にまず一番簡単に減らす方法としては、紙のサイズを小さく、紙の厚さを薄くすることです。例えば、紙のサイズがA4サイズで紙の厚さ(=重さ)が110kgの種類の紙で印刷していたものをサイズをB5サイズで厚さを90kgに変えた場合のことを考えます。サイズが面積で74%に減り、厚さが82%に減ります。それを両方やることで約60%となり、結果として40%の削減をすることができます。削減系の業務をやられた方ならわかると思いますが、40%削減は大きい量です。

紙の利用量削減シミュレーション

なぜその大きさ・厚さなのかを考える

APPLEの紙・パッケージに関する戦略とはで紹介したのですが、APPLEで資源の効率的な利用を考える際にデザイン時に

なぜこの素材を、この量使う必要があるのか?

といった根本的な問いを問う必要があるというのがあります。印刷物で標準的なサイズがあるのでなんとなくA4,B5と決めている方も多い印象がありますが、なぜそのサイズなのでしょうか。厚さが高級感につながるという考えもありますが、薄さが資源を大事にしているというメッセージにもつながるかもしれません。

大方針を決めてしっかりアピールすることが大切

また例にあげますが、APPLEでは紙の利用についての方針がしっかりと出されています。こういった方針を出したうえで、だからこういう形の小さいサイズに変えたのですというメッセージを発することが大切ではないでしょうか。当たり前のことだから言うほどでもないという意見もあるかもしれないですが、正しい方向にやろうとしていることであればしっり伝えることが大切だと思います。

例えば女性誌などで最近通常サイズよりも小さいサイズのものが出ていると思いますが、こちらもユーザーの持ち運び用の利便性というのはあるのですが、どこかでこの大きさにすることでこれだけ紙の利用量が減らせているということを説明しておくのがよいのではないでしょうか。やるのは簡単なことだからこそしっかりとした方針とPRがあった方がいいと考えています。

弊社ではこういった方針を立てるところから、参加しているサーキュラーエコノミージャパンと協同してご協力させていただきますので、ご興味あればお問い合わせください。

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